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古書 伊藤若冲
遅咲きの奇想画家、伊藤若冲。伊藤若冲が本格的に絵を学ぶことを始めたのは、30歳を過ぎた頃のことでした。家業である青物問屋をする傍ら、狩野派という当時主流であった絵の流派の門を叩き、絵を学んだのです。伊藤若冲は狩野派のもとで絵を学ぶうちに、絵を描くことの楽しさに魅了されていきました。そして、彼は自分の好きなように絵を楽しみ、描いていきたいと考え、狩野派から独学へと絵の学び方を変えていきました。その当時の画壇に没頭するのではなく、絵を楽しみ描くという独自の道を決定することは、彼の才能とも呼べるものだったのでしょう。伊藤若冲はただ絵を描くということに魅了され、没頭していきました。彼は、絵を描くこと以外にほとんど興味を示さなかったと言っても過言ではなく、生涯独身であり、酒なども飲まず、40歳の頃に家督を弟に譲ったそうです。家業に執着は無く、むしろ家業をほったらかしにして周囲に迷惑をかけたという逸話が残っています。何万にも及ぶ模写を続けた伊藤若冲は、絵画という世界の枠を超えるために実物を描くことに専念することにしました。模写に飽きたと言葉を変えても良いかもしれません。彼の代表作である「動植綵絵」では、様々な動植物が描かれていますが、そのどれもが彼が写生した動植物で、写生と彼の独特な感性を組み合わせた見事な絵は、遅咲きの画家、「動植綵絵」の絵を描くことに対する喜びと執念のようなものを感じることが出来る作品です。伊藤若冲は人としては決して褒められた人物ではなかったのでしょう。家業をほったらかしにして周囲に迷惑をかけるエピソードから、自由過ぎる、という評価は妥当だと言えると思います。しかし、彼の画家としての絵に対する思い、己が決めた道を一心に突き進む一種の純粋さが、彼が生み出した素晴らしい作品達に繋がっていたのは確かです。彼が持っていたものは、絵の才能というよりも、「自由に生きる」ことの才能だったのではないかと思います。骨董買取・伊藤若冲の古書は眠っていませんか?